- 油って何回まで使っていいの?悪い油の見分け方は?
- 油が長持ちする保存方法は?
- 捨てるときはどうしたらいいの?
こんな疑問に答えていきます。
揚げ物をしていると「ちょっと匂うけど、油が悪くなっているのかな?」と、思うときありますよね。
でも、「まだ大丈夫な気がする」って使いまわしていませんか?
油が悪くなると、食材にイヤな匂いが移ったり、最悪の場合だと食中毒の原因になったりします。
ちなみに油は3~4回まで使えると言われています。
でもこれは、正しい保存方法と期間で使った場合です。
揚げ物の量や、何を揚げたかにも左右されるので「絶対に何回まで」とは断言できません。
そこで重要になるのが悪い油の見分け方です。
この記事の内容
- 悪い油の見分け方
- 油を長持ちさせる保存方法
- 保存できる期間
- 意外と簡単な油の捨て方
せっかく作った料理も悪い油を使うと台無しになってしまいます。
しっかり見分け方を覚えて安全に美味しく食べましょう。
もくじ
油は何回まで使える?悪い油の見分け方
最初に話した通り、油は正しい保存方法と期間で使えば3~4回使えます。
でも、2人家族と5人家族では、揚げ物をする量が当然違いますよね。
だから必ずしも3~4回とは言えません。あくまで目安だということを覚えておきましょう。
ここからは悪い油の見分け方を説明します。
悪い油の見分け方
- 色が黒い
- 泡が消えにくい
- 油臭い
- 粘りがある
- 180℃前後で煙がでる
色が黒い
油は使っていくと、だんだん黒くなっていきます。
これは油が酸化しているためです。
鍋底が見えないほど黒くなったものは、体に害を及ぼす可能性があるので絶対に使用しないでください。
泡が消えにくい
揚げ物をしていて泡が消えにくいときも、油が悪くなっている証拠です。
ただし、小さな泡は水蒸気や衣に使った卵からレシチンという物質が分解されてでるものなので問題ありません。
問題なのは大きな泡です。
大きな泡の特徴は、食材を入れた瞬間から大量にでて、食材が見えなくなります。
揚げ終わった後も、密集した泡がしばらく残ります。
油臭い
前回揚げた食材の匂いや、油独特のイヤな匂いがしたら交換しましょう。
新品の油はほどんど匂いがしないので、揚げているときのカスが焦げて、匂いが移っている証拠です。
粘りがある
使い終わった油が冷めたときに、ドロッっとしていたら悪くなっています。
もともと油はサラサラしているものなので、この状態になったらすぐに変えましょう。
180℃前後で煙がでる
加熱した油に180℃前後で煙がでたら交換のサインです。
通常は230~240℃ぐらいまでは煙はでません。
180℃の目安は
- 衣が底まで沈まないで、途中で浮き上がる状態。
- 箸を入れて泡が頻繁に出る状態。
1回しか使っていなくても悪くなる
油は1度使ってから長い間使わないと酸化してしまいます。
揚げ物を月に2回ぐらいしかしない人は、1回使って次に使うのは2週間後ですよね。
そうなると使用回数に関係なく、油が劣化してしまいます。
なるべく早く使い切るのがベストなのですが、揚げ物は手間がかかり頻繁にはできないと思います。
なので、少しでも油の酸化を防ぐための保存方法についても説明していきます。
油の保存方法
使い終わった油が酸化する大きな理由は3つです。
- 空気
- 熱
- 光
めんどくさいからと、使い終わった油を鍋に入れたままの人もいるかもしれませんが、それは最悪の状態です。
使い終わったらこす
使い終わった油は
- 残ったカスをすくう
- 油が冷めたら、こし器の上にペーパーを敷き油を流す
- オイルポットに入れて冷暗所で保存
これが基本です。
オイルポットによっては、付属でこし器が付いているものもあるので、おすすめです。
冷蔵庫で保存はダメ
油は涼しい場所で保存しますが、冷蔵庫に入れる必要はありません。
冷蔵庫に入れてしまうと、使うときに室温との温度差が大きくなり、水滴が発生して油はねの原因に。
また、冷えすぎると固まってしまうので、いざ使うときに「油が固まって出てこない」なんてことになります。
油の捨て方
悪くなった油の捨て方を説明していきます。
まずは何ゴミなのか?
これは住んでいる自治体によって2種類に分かれます。
- 燃えるゴミ
- 資源ごみ
このどちらかです。
基本的には燃えるゴミで出せるところがほとんどだと思いますが、使用済みの油をリサイクルするため資源ごみに指定している自治体もあります。
詳しくは住んでいる自治体のホームページで確認できるはずなので、事前にチェックしておきましょう。
燃えるごみの場合
油は液体ですが、燃えるゴミで出せます。
しかし、液体のまま出すのではなく家庭で処理をしてからです。
油を燃えるゴミで出す方法は
- 紙に油を直接吸わせて捨てる
- 牛乳パックで捨てる
- ビニール袋で捨てる
- 凝固剤で固めて捨てる
- 片栗粉で固めて捨てる
この5パターンです。
紙に油を直接吸わせて捨てる
揚げ焼きなどで油が少量の場合は、フライパンに残った油をペーパータオルや新聞紙に吸わせて捨てます。
このときのポイントは2つ。
1つ目は、必ず油を冷ましてから吸わせること。
油が熱いままだと自然発火してしまう可能性があります。
2つ目は多めの紙を使うこと。
油を吸わせる紙の量が少ないと、紙がベチャベチャになって捨てるときにたれてしまいます。
吸わせた紙は直接燃えるゴミの袋に入れて大丈夫です。
牛乳パックで捨てる
油の量が多いときは、牛乳パックに水で濡らした新聞紙やペパータオルをつめ込んで、そこに冷ました油を流し込みます。
新聞紙やペーパータオルを水で濡らしておくのは、自然発火を防ぐためです。
牛乳パックの口を粘着テープでしっかりふさいで、燃えるゴミで捨られます。
ビニール袋で捨てる
牛乳パックのときと同じように、水で濡らした新聞紙やペーパータオルをしき詰め、そこに冷ました油を流し込みます。
事前にビニール袋に穴が開いていないか確認してから油を入れましょう。
ビニール袋を2~3枚重ねておくと漏れ防止になります。
最後に粘着テープや輪ゴムで、しっかりと口を閉じて燃えるゴミに出しましょう。
凝固剤で固めて捨てる
油を凝固剤で固めてから捨てる方法です。
凝固剤はホームセンターなどに売っています。
油が温かいうちに凝固剤を入れ、よーく混ぜてから冷まします。
固まった油は、フライ返しなどでビニール袋に入れて燃えるゴミです。
片栗粉で固めて捨てる
片栗粉を使って油を固める方法もあります。
温かい油に片栗粉を入れて、冷ませばドロッと固まります。
ただし、「油と同量の片栗粉が必要」で「凝固剤ほど固まらない」です。
油の量が多いときは片栗粉がもったいないので、少量のときに使うのがおすすめです。
ちなみに小麦粉でもできます。
資源ごみの場合
資源ごみに指定されている場合は、住んでいる自治体によって出し方が違います。
- ペットボトルや瓶に油を入れ、資源ごみの日にゴミ捨て場に出す
- 指定の回収場所に油を持っていき、容器は持って帰る
住んでいる自治体のホームページで確認するか、わからないときは市役所に電話して聞いてみましょう。
スーパーなどで回収してくれるところもある
スーパーで使用済みの油を回収してくれるところもあります。
店頭に回収ボックスがあり、その中に入れるだけ。
油を入れる容器はお店によって違うので、事前に確認しておきましょう。
近所で見つけられると、油を捨てるのが楽になります。
未使用の油の捨て方は?
未使用でも使用済みでも、油の捨て方は同じです。
「セールのときに大量に買ったけど、使い切れずに賞味期限が切れてしまった」なんてことありますよね。
新品の油を捨てる場合でも、一度開けて『油の捨て方』で説明したように処分しましょう。
油をシンクに流すのはNG
「少しだけだし、めんどくさいからシンクに流しちゃえ!」なんて人もいますよね。
それをやってしまうと、油が排水管で固まってしまい、つまる原因になります。
排水管がつまって水の流れが悪くなると、
悪臭にも繋がるので絶対にやめましょう。
まとめ 使えなくなった油はすぐに捨てよう
使えなくなった油を捨てずに放置しておくと、自然発火の可能性があり非常に危険です。
めんどくさいと感じるかもしれませんが、すぐに捨てる習慣をつけましょう。
そして地域ごとの正しい捨て方で油を捨てましょう。
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