
野菜はもちろん、肉、魚まで食べないんだけど…
この偏食は、いったいなにが原因なの?
子どもが偏食だと、毎日なにを食べされたらいいのか考えてしまいますよね。
せっかく作ったご飯を、「いらない」の
一言で台無しにされてはストレスだって溜まります。
だからといって、好きな物だけ食べさせるわけにもいかないですから困ったものですよね。
それに子どもの健康のこと、将来のことを考えたら早く偏食を治したいですもんね。
ウチの娘も6歳まで【超】偏食でした。
過去形なのは今では、なんでも食べるようになったからです。
その当時は肉、魚、野菜はほとんど食べず、白米だけをひたすら食べるという偏食っぷりでした。
そんな娘の偏食を治した方法と、食わず嫌いが起こる原因を解説していきます。
最初に知っておいてほしいこと
ほとんどの場合、子どもの偏食は成長とともにに治ることが多いです。
それは子どもの味覚が変化していくから。
だいたい10歳までに味覚の変化はなくなり、大人と同じになるんです。
なので、あまり思い詰めずに取り組んでいきましょう。
食わず嫌いが起こる原因

食わず嫌いをする子どもは、実際に食べたこともないものを「食べたくない、嫌い」といいます。
どういった理由からなのでしょうか。
人間の生存本能
食わず嫌いは2~4歳ぐらいから始まります。
それは、ちょうどこのくらいから自我が目覚めてくるからなんです。
その時期までに口にしたことのないものは子どもにとって未知の食べ物ですよね。
それを人間が生まれたときから持っている生存本能で「危険、食べない方がいい」と判断しているんです。
自分が子どものころだって、最初はキライだったけど、いつの間にか食べられるようになったものがありますよね。
なので、「食の黄金期」と呼ばれる乳児期~2歳までの間に、色々と食べさせておくことが大切なんです。
4つの感覚で拒絶している
食わず嫌いは人間の4つの感覚から起こるといわれてます。
その感覚とは視覚、嗅覚、味覚、触覚なんです。
4つの感覚
- 色 (視覚)
- 匂い (嗅覚)
- 味 (味覚)
- 食感 (触覚)
順番に解説していきますね。
色 (視覚)
一般的に緑の野菜は青臭く、苦みがあるものが多いですよね。
初めて食べたときにそれを感じてしまうと、全く違う食べ物だとしても色を見ただけで「食べたくない」という感情になってしまうんです。
つまり見た目で判断してしまうんです。
この状態になってしまうと緑のもの全てに嫌悪感もってしまいます。
匂い (嗅覚)
安全な食べ物かどうかを、匂いでも判断しています。
例えば、玉ねぎが嫌いな子がカレーに入っているのだけは食べれるなんてケースもありますよね。
「それ実は玉ねぎ入ってるんだよ」なんてこっそり伝えてみても、「これは美味しいから平気」とバクバク食べてくれたりします。
これは玉ねぎの匂いを嫌がっていて、カレーに入ることでその匂いが無くなり食べれるわけです。
味 (味覚)
子どもは一般的に甘いものが好きで、酸っぱいものや苦いものは抵抗を感じます。
酸味あると食材が悪くなってる、腐っているなんてイメージに結びつきますよね。
これも生存本能が関係していて、体に悪いものと認識してしまうんです。
それと子どもが嫌いな苦い食材といえば「ピーマン」ですよね。
うちの子も大嫌いでした。
でもピーマンは切り方を変えれば苦みが和らぐこともあるんですよ。
【包丁の切れ味で料理の味は変わる】フレンチシェフが徹底解説!も参考にしてみてください。
食感 (触覚)
スジの多い野菜が口の中で繊維として残って飲み込めなかったり、舌触りが気に入らないなども食べない原因になります。
その場合は煮込んであげるなど、舌触りを変えてあげる必要がありますね。
やってはいけないこと

どうにかして偏食を治そうと焦る気持ちも分かります。
でも、それが逆効果になってしまったりら意味がありません。
無理やり食べさせない
「いいから早く食べなさい」
「とにかく口に入れちゃいなさい」
なんとかして食べさせようとイライラしていまい、つい言ってしまいますよね。
でも、これはダメなんです。
ご飯を食べるのが苦痛になってしまい、食事の時間そのものが嫌いになってしまいます。
そうなってしまったら好き嫌いどころではありませんよね。
食べさせるためにご褒美を与える
「それ食べれたらお菓子をあげるよ」
なんとか食べさせようと物で釣る作戦ですよね。
これもやってしまいがちなんですが、ダメです。
これをやると子どものなかでその食材が、ご褒美をもらうために食べる価値の低いものになってしまいます。
ご褒美が欲しくてそのときは食べるかもしれませんが、自分から進んで食べようとはしなくなってしまうんです。
子どもの偏食を治すには?

子どもの好き嫌いをなくすには、まず『食』にたくさん触れることです。
食育ってなに?必要なの?食育が子どもの心と体を育てる理由!でも解説していますが、『食』にふれる機会が増えれば自然と興味が沸いてきます。
もちろん子どもによって価値観は違うので、絶対にこれが正しいなんてやり方はありません。
しかし、必ずこのなかに偏食を治すヒントがあるはずです。
ぜひ根気強く1つずつ試してみてください。
食べなくても出し続ける
食べないことが前提なので、無理に食べさせる必要はありません。
ただ「食べてみる」と必ず子どもに聞いてください。
もしかしたら「今日は食べてみる」と言ってくれるかもしれませんよ。
子どもの味覚は10歳まで変化し続けます。
だから急に食べ始めることがあるんです。
実際、ウチの子も嫌いなはずのニンジンが、特に何もしてないのに急に食べれるようなりました。
そんな変化が起きたときに、好きな物しか食卓になければ意味がありませんよね。
だから、根気強く出し続けることが重要なんです。
味付けを変える、好きな食べ物に混ぜる、細かく刻む、お菓子にする
定番ですが、効果的です。
まずは色々と試してみましょう。
ウチはカレーが大好物なので、擦ったニンジンや刻んだトマトを入れて食べさせていましたよ。
他にも甘いお菓子に変身させる方法もあります。
ニンジンゼリーや、ピーマンチップスなども見た目や食感が変わってオススメです。
最後に嫌いな野菜が入っていたことを伝え、「美味しかったでしょ?」と聞いてみましょう。
「美味しかった!」と答えてくれれば、徐々に苦手意識がなくなってきています。
お腹を空かせる
当たり前だと思うかもしれませんが、意外とできていない人が多いです。
間食をしてお腹が満たされているのに、食べるわけないんですから。
子どもも大人も空腹は最高のスパイスです。
間食せず思いっきり外で遊ばせて、お腹を空かせましょう。
食器や食べる場所を変えてみる
子どもはいつもと違うことが大好きです。
食器を変えてみたり、公園でご飯を食べたりすればテンションも上がり、いつもと違う感覚で食事を楽しめます。
少しでも食べたら大げさに褒める
ママ、パパに褒められれば子どもは達成感を感じることができ、自己肯定感が高まります。
「やればできるんだ!」
その自信が「次も頑張ろう」につながるのです。
一緒にご飯を作る
家事に追われるなか子どもと料理を作るのは大変かもしれません。
でも、それが子どもの興味や好奇心につながるんです。
自分が作ったものは絶対に食べたくなりますし、美味しいと感じるはず。
そのときは食育にもなる!最初に使う子ども用包丁の失敗しない選び方で解説しているように、安全な包丁を使うようにしましょう。
野菜を自分で育て収穫し、食べる
ベランダや庭で簡単に育てられるミニトマトなどOKです。
自分が育てることで愛着がわき、野菜を好きになってくれます。
そして、食べ物は必ず誰かが作っているということを知ることもでき、「一回食べてみようかな」と思うきっかけになります。
嫌いな食材に親近感をもたせる
嫌いな食材が主人公の絵本を読んだり、野菜の絵を描いたり、野菜でハンコを作ったりしてあげましょう。
苦手なものが身近になることで、苦手意識が減っていきます。
かわいい野菜のキャラクターが、自分たちを食べると体が元気になる理由を説明してる絵本です。
子どもにとって、絵本を読むことは遊びです。
遊びから入ってしまえば嫌いな野菜にも抵抗が無くなっていきますよね。
見守るという選択肢も
食べてくれないことにイライラしてしまい、子どもを毎日叱ってしまう状態なら、見守るという選択肢もアリだと思います。
もちろん食べなくても出し続けることは必要ですが、無理に食べさせる必要はありません。
学校の給食が始まったり、お友だちに負けたくないなんて感情から、食わず嫌いが治る子もいますからね。
そして成長していけば味覚の変化から、嫌いだったものが美味しく感じることもあるので。
今の時代は子ども用の栄養補助食品もあるので、そんなに気負わなくても大丈夫ですよ。
子ども用サプリで食べやすいタブレット状になってます。
味もラムネ、グレープ、チョコレート、パイナップルの4種類あるので、飽きずに食べ続けられますよ。
ウチの娘はずっとラムネ味しか食べませんでしたけどね。
まさかのここでも偏食をみせてくれましたw

モンドセレクションで金賞を受賞
カルシウム、マグネシウム、ビタミンなどの栄養素が成長に必要な栄養素を補ってくれます
もちろん国内生産のみで、保存料、着色料は一切使っていません
まとめ 楽しい食事を心がけよう
食の経験が少ない(食べたことがないものが多い)と、大人になっても好き嫌いが残ってしまうこともあります。
そうならないためにも、まずは食卓は楽しいものだと教えてあげましょう。
そして親が美味しそうに楽しく食べることが大切です。
ママ、パパが「美味しいね」と、笑顔で食事をしていたら子どもだって食事が楽しくなりますよ。
そして忘れてはいけないのが、食べなくてもいいから料理を出し続けることです。
必ず「今日は食べてみようかな」と言い出すときがきますから。
大人になっても何も食べれないなんてことは絶対にないので、気負わないで無理せず続けていきましょう。