フォアグラ、キャビアに並んで世界三大珍味として有名なトリュフ。
一度は食べてみたいと思っても、その値段が高さから簡単に口にすることができませんよね。

僕もフランス料理のレストランで働いていなかったら、その味を知らないまま過ごしていたと思います。
トリュフは高級感あふれる味と香りで、数多くの美食家たちを虜にしてきました。
そんな魅惑の食材トリュフが具体的にどんな味なのか解説していきます。
注意
トリュフチョコは、形がトリュフに似ていることからその名前が付いているだけなので、トリュフは入っていません。
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トリュフとは

キノコの一種で、和名は「セイヨウショウロ(西洋松露)」といいます。
一般的にイメージされるキノコとは違い、塊状のキノコです。
限られた地域でのみ収穫することができ、さらに土の中に埋まっているので、肉眼で見つけることができません。
大きさはクルミぐらいから握りこぶしぐらいまであり、もちろん大きさによって値段も高くなります。
そんな世界一高級なキノコとして有名なトリュフですが、大きく分けて黒トリュフと白トリュフの2種類があります。
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黒トリュフ

トリュフと聞いて大半の人がイメージするのは黒トリュフです。
その希少性から別名【黒いダイヤ】と呼ばれ、フランスで11月下旬~2月下旬の短い期間にのみ収穫されます。
一時は値段が高騰していた黒トリュフですが、人工的に栽培が可能な種類もでてきたので徐々に値段が下がってきました。
それでもフランス産50gで1万円はしますけどね

黒トリュフの味
さて、本題の味なんですが、
- マッシュルーム
- シイタケ
- マツタケ
にとても似ています。
ざっくりしていて申し訳ないのですが、本当にハッキリしない味なんですよ。
なんてったって「味が無い」なんて言う人もいるくらいですから。
食感は生で食べればシャキシャキしていてジャガイモのような感じです。
高級食材のわりに、クセもなくとてもシンプルな味なんです。
「そんなものがなんで世界三大珍味なの?」
そう思いますよね。
それはトリュフの最大の魅力は味ではなくその香りだからなんです。
黒トリュフの香り
- 土の香り
- 森林の中にいるような香り
- 切った瞬間の木の香り
- 湧き水のような香り
なんとなくイメージしてもらえましたか?
この香りが口の中に入れた瞬間に、一気に鼻から抜ける感覚は病みつきになりますよ。
またトリュフ大国のフランスでは媚薬の効果もあるなんていわれています。
フランスでのトリュフの逸話
トリュフが収穫されるシーズンにはトリュフを積んだ貨物列車と人をのせる客車が繋がっていることがあります。
そして、そのトリュフの香りは客車まで届いて、匂いを嗅いだ乗客たちが恋に落ちる。
なんて話もあります。

ウソかホントかはわかりませんが、それだけトリュフの香りが魅力的だってことでしょうね。
そして黒トリュフは生でも食べられますが、最大の特徴は加熱すると更に香りが増すことです。
トリュフのソース(ぺリグーソース)を作ったり、リゾットやパスタソースと一緒に加熱すれば悶絶する美味しさですよ。
「食べてみたいけど値段が高すぎる」という人には、トリュフ塩やトリュフオイルでも十分香りを感じることができます。
トリュフ塩が臭い!?上手な使い方でいつもの料理がプロの味にも参考にしてみてください。
白トリュフ

黒トリュフより更に限定された地域で10月下旬~11月下旬の期間のみ収穫されます。
白トリュフは人工栽培ができないので、自然にあるものを見つけるしかないんです。
基本は生で食べるので、長期保存できないのも流通しない理由ですね。
そのため黒トリュフより希少で価値が高く、値段も倍ぐらいします。
白トリュフの味
香りが強くて、ほとんど味がわからないというのが正直な感想です。
元々の味もかなり薄いのも原因かな思います。
白トリュフは一回で大量に食べるものではないので、少しの量だと香りの方が勝ってしまうんです。
食感は黒トリュフより水分量が多いので、柔らかい舌触りと歯ごたえです。
白トリュフの香り
- 濃厚な香り
- バターのような香り
- ほのかに動物の香り
- アーモンドのような香り
黒トリュフが植物性な香りに対して、白トリュフは動物性のハッキリした香りです。
香りの強さからお米と一緒に保存しておくと、お米に香りが移ってしまうほど。

チーズやクリーム系の料理と相性が抜群で、合わせて食べればきっと目をつむってしまいますよ。
加熱をすると香りが薄れてしまうのが特徴で、食べる直前にスライスするのが最も美味しい食べ方。
よく目の前でパスタやリゾットにトリュフをかけているシーンを見ますが、あれはパフォーマンスの意味もあるけど、スライスしてすぐが一番香りを感じられるからなんで。
まとめ トリュフの味は
黒トリュフ
味
- マッシュルーム
- シイタケ
- マツタケ
に近い。
香り
- 土の香り
- 森林の中にいるような香り
- 切った瞬間の木の香り
- 湧き水のような香り
のような植物性の香り。
特徴
- シャキシャキしていてジャガイモのような食感
- 加熱することで香りが増す。
白トリュフ
味
- 味より香りが勝ってしまい、ほとんどわからない
香り
- 濃厚な香り
- バターのような香り
- ほのかに動物の香り
- アーモンドのような香り
のような動物性の香り。
特徴
- 食感は黒トリュフより水分量が多いので、柔らかい舌触りと歯ごたえ
- 加熱すると香りが薄くなってしまう
- スライスした瞬間が一番香りを感じる
トリュフとは味ではなく香りを楽しむものなんです。
そしてトリュフだけを単体で食べることはほとんどありません。
他のものと一緒に食べることで、料理の味を引き立たせトリュフの香りも発揮されるんです。
さすが世界三大珍味といわれるだけあって、まさに究極のキノコですね。
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