- 重たく持ち運びに不便な包丁じゃなくて、軽い手軽な包丁を探している
- プロが使うような本格的な包丁じゃなくて、一人暮らし用のコンパクトな包丁が欲しい
- 手が小さいから大きい包丁だと使いにくい
この悩みを解決してくれるのが【ペティナイフ】です。
普段あまり料理をしない人、キャンプで料理をする人にとって、ハッキリ言って大きい包丁って邪魔ですよね。
それよりも、切れ味が良くてコンパクトなことと、お手入れのしやすさが大事だと思います。
実際、僕も家で料理をするときは、8割ペティナイフで作ります。
残りの2割は?
牛刀だよ。
3人家族だから大きい食材を切るときは牛刀が便利なんだ。
小さいけど切れ味は抜群。
万能包丁【ペティナイフ】について解説していきます。
この記事の内容
- ペティナイフの特徴
- ペティナイフで切れるもの
- 選ぶときのポイント
- 食材が切れなくなったとき、簡単に切れ味を戻す方法
- おすすめのペティナイフ5選
サッと使えて、サッと片せるのが魅力で、軽くて持ち運びも楽々。
「大きい包丁は使いづらい」なんて悩んでいる、手の小さい女性にもおすすめの包丁です
もくじ
ペティナイフとは
ペティナイフは、刃渡りが9~15cm程度の洋包丁のこと。
同じ洋包丁の牛刀を小さくしたもので、刃先が鋭く尖っているのが特徴です。
名前の由来は、フランス語で小さいを意味する「petit」と、英語で包丁を意味する「knife」を組み合わせた和製英語。
「小さいから切れないんじゃないの?」なんて思われがちですが、切れ味は他の包丁と全く変わらないですよ。
しかもコンパクトで、手にフィットするから使いやすく、洗うのも簡単です。
- 普段料理をしない一人暮らしの方
- 大きい包丁は怖いから、小さいコンパクトな包丁を探している方
- 手が小さくて、今使っている包丁がしっくりこない女性の方
- キャンプやアウトドアで料理をする方
におすすめの包丁です。
ペティナイフで切れるもの
ペティナイフは刃渡りが15㎝程度なので、
小さめの食材を切るのに便利な包丁です。
小さめと言っても、玉ねぎやニンジンぐらいの野菜、鶏肉や魚の三枚おろしなどには問題なく使えます。
しかし、キャベツやかぼちゃを丸ごと一個、ブロック肉など大きい食材には、ペティナイフでは刃が短かいので不向きです。
とはいえ、丸ごと一個ではなく1/4程度にカットされているものなら、なんの問題もなくスムーズに切れます。
一人暮らしやキャンプで、大きい食材を使う機会はほとんど無いと思うので、大抵の料理ならペティナイフ1本あれば十分です。
ペティナイフの選び方
ペティナイフを選ぶときのポイントは5つあります。
- 刃の長さ
- 重さ
- 刃の素材
- 柄の素材
- 片刃、両刃
手の大きさ、キッチンの広さ、使う目的に合わせて選んでいきましょう。
長さ
長さを決めるときは、まず自分の手の大きさを考え、持ちやすいものを選びましょう。
最初に説明したように、ペティナイフの長さは9~15㎝まであります。
サイズ感がイメージしやすいように身近なもので例えると、
- Suicaが約9cm
- 千円札が15cm
意外と長さに差がありますよね。
9cmはコンパクトで小回りが利きますが、手の大きい男性には少し扱いづらいかもしれません。
- 男性なら13~15cm
- 女性なら14cm以下
が持ちやすいと思います。
ちなみに僕は15cmのペティナイフが一番持ちやすいです。
重さ
次に包丁の重さですが、女性なら100g以下のものを選びましょう。
ちなみにコンビニのおにぎりが約100gです。
男性にとってはそれほど気にならない重さですが、女性が長い時間使っていると、少し重く感じるかもしれません。
おすすめは70~90gです。
70g以下だと逆に軽すぎて、食材を切るときに力が必要になります。
刃の素材
刃の素材は4種類あり、それぞれメリットとデメリットがあります。
- 鋼
- ステンレス
- セラミック
- ダマスカス
鋼
切れ味が抜群に良いです。
ただし、水に弱いので、調理後にしっかり乾かさないと錆びてしまいます。
ステンレス
錆びにくく、切れ味が落ちにくいのが特徴です。
鋼と比べると切れ味は劣りますが、その分切れ味が持続します。
セラミック
セラミックは、鉄ではないので錆びません。
そして、とても軽く切れ味も長持ちします。
ただし、硬い素材なので、高い場所から落としてしまうと、欠けてしまう可能性があります。
また研ぎなおしができないので、切れなくなったら買い替えるしかありません。
ダマスカス
ダマスカスは、鉄を何層にも重ねて作るので、美しい見た目が特徴です。
しかも、見た目だけではなく切れ味も最高クラス。
耐久性に優れ、錆びにくいというメリットまであります。
ほとんど欠点のない素材なのですが、ただ一つ値段が高いというデメリットがあります。
とはいえ、一生使っていける素材なので、「どうせならオシャレな包丁がいい」という人にはおすすめです。
柄の素材
刃の素材も大切ですが、同じぐらい持ち手の素材も重要です。
ペティナイフの柄の素材は
- 木製
- ステンレス
この2種類があります。
木製
木製は、手に馴染みやすく、料理中の濡れた手でも滑りにくいのが特徴です。
そしてデメリットは、水に濡れたまま放置していると、刃と柄のつなぎ目が錆びやすいこと。
また、柄の部分が緩んでしまうと修理や交換が必要になります。
ステンレス
刃と柄が一体型のオールステンレスです。
つなぎ目がないので、柄が錆びたり汚れが貯まることもありません。
また熱湯消毒や食洗器にも対応しているものも多く、常に清潔な状態を保てます。
デメリットは、濡れた手で持つと滑る可能性があることです。
必ず手を拭いてから包丁を持つか、柄の形状がつかみやすくカーブしているものを選ぶと良いでしょう。
片刃、両刃
ペティナイフには片刃と両刃の2種類があります。
片刃
片刃は和包丁に多く使われていて、野菜の皮を薄く剥いたり、魚を三枚におろしたりするのに向いています。
ただ基本的には右利き用に作られているので、左利きの人は注意してください。
両刃
家庭でよく使われるのは両刃です。
切る、刻むといった作業に適していて、刃が両面にあるので、硬い食材を切るときでも、力が均等に伝わりまっすく切れます。
普段の料理に使うなら、絶対に両刃の方がおすすめです。
おすすめのペティナイフ
ここでは、切れ味が長持ちし、女性でも扱いやすいペティナイフを5本紹介します。
グレステン ホームペティ
ちょっと普通のペティナイフとは違い、形が独特です。
この形だと、食材を切るとき、手とまな板の間に少し隙間ができます。
だから、指先が地面に当たらないんです。
これ、想像してる以上に快適ですよ。
また、刃についているくぼみで食材がくっつかないのも特徴です。
手の大きな人でも扱いやすく、しかもオールステンレスなので手入れも簡単にできます。
欠点は少し重いことと、左利きには不向きなこと。
刃のくぼみが右側にしかないので、左利きの人が使うと普通に食材がくっつくので注意してください。
刃渡り | 14cm |
重さ | 139g |
刃の素材 | ステンレス |
柄の素材 | ステンレス |
片刃、両刃 | 両刃 |
貝印 ペティナイフ 関孫六 匠創
貝印のペティナイフです。
通常のペティナイフより、刃を薄くすることで鋭い切れ味になってます。
刃渡り12cmで重さ70グラムと、かなり軽量なので女性におすすめ。
持つところが曲線なので、指にかかりやすく持ちやすいのも特徴です。
また、食洗器に対応しているので、衛生面でも安心です。
刃渡り | 12cm |
重さ | 70g |
刃の素材 | ステンレス |
柄の素材 | ステンレス |
片刃、両刃 | 両刃 |
Misono(ミソノ) ペティナイフ
包丁メーカーで有名なMisonoのペティナイフです。
この包丁の特徴は刃の素材。
鋼にステンレスを混ぜた『ステンレス鋼』です。
鋼の切れ味とステンレスの錆びにくさの両方を持ち合わせています。
柄の素材は、木製ならではの手に馴染む感じがあり、かなり扱いやすいと思いますよ。
長さも12cm、13cm、15cmがあるので、自分に合ったものを選べるのもおすすめ。
刃渡り | 13cm |
重さ | 80g |
刃の素材 | ステンレス鋼 |
柄の素材 | 木製 |
片刃、両刃 | 両刃 |
藤次郎 ペティナイフ
持つところがトルネード模様になっているペティナイフです。
この模様によって、濡れた手や汚れた手でも滑りにくくなっています。
また、熟練のプロがしっかりと刃付けをしているので、切れ味がなかなか落ちないのもおすすめ。
長さは12cm、15cmがあります。
刃渡り | 12cm |
重さ | 70g |
刃の素材 | ステンレス |
柄の素材 | ステンレス |
片刃、両刃 | 両刃 |
【 hana by YEBISU YAIBA 】ペティペティナイフ
YEBISU YAIBAの【hana】シリーズのペティナイフです。
刃は67層に重ねられたダマスカス鋼で、錆びにくく切れ味は最高クラス。
そして何と言っても刃の美しさが特徴です。
キッチンにあるとインスタ映えしますw
柄の素材は天然のホワイトオークを使っているので、水に強く耐久性も抜群です。
持っているだけで、少しテンションが上がるペティナイフです。
刃渡り | 13.5cm |
重さ | 95g |
刃の素材 | ダマスカス鋼 |
柄の素材 | 木製 |
片刃、両刃 | 両刃 |
ペティナイフが切れなくなったら
本当は砥石を使って研ぐのがベストです。
でも、切れ味が落ちるたびに砥石を使うのは、時間も手間もかかるし面倒臭いですよね。
そんなときは、シャープナー(簡易砥石)を使ってみてください。
シャープナーなら短時間で切れ味を復活させることができます。
あくまで一時的なものなので、シャープナーでも切れ味が復活しなくなったら、諦めて砥石を使って研ぎましょう。
普段はシャープナーを使い、3カ月に1回は砥石で研ぐのがおすすめです。
【プロの料理人が解説】シャープナーと砥石の違い!正しい使い方は?
まとめ
ペティナイフは小さく小回りが利き、持ち運びにも便利な包丁です。
しかし、大きな食材を切るのに不向きというデメリットもあります。
でも、たまにしか料理をしない一人暮らしの方、キャンプなどのアウトドアで使いたい方には、万能なペティナイフが1本あれば十分だと思います。
ぜひ、自分が使いやすいペティナイフを見つけてみてください。