エスカルゴといえば、サイゼリアにある『エスカルゴのオーブン焼き』が有名ですよね。
コリコリした食感とニンニクの効いたオリーブオイルが特徴的で、「サイゼリヤに行ったら必ず注文する」という人も多いはず。
しかし、エスカルゴの形をよく見てみると、なんだか『カタツムリ』に似ていますよね?
結論から言うと『エスカルゴ』は、『食用カタツムリ』のことです。
この記事ではエスカルゴの味や、一般的なカタツムリとの違いについて詳しく解説しています。
もくじ
エスカルゴと一般的なカタツムリの違い
エスカルゴの生産国であるフランスでは、カタツムリ全般のことを『エスカルゴ』と呼びます。
しかし日本では、食用に飼育されたカタツムリだけが『エスカルゴ』として認識されています。
「庭にエスカルゴ(カタツムリ)がいた!」って言わないですもんね。
エスカルゴ(食用カタツムリ)の特徴
エスカルゴ(食用カタツムリ)は、ぶどう畑でのみ飼育されます。
人の手で完全管理し、エサにぶどうの葉を与えることで、臭みのないエスカルゴ(食用カタツムリ)に成長していくんです。
また、完全飼育をしていても、エサ以外のものを食べてしまうことがあるため、4つの工程を行ってから出荷します。
- 1週間ほど絶食させる
- 内蔵を取り除く
- 塩漬けにする
- 加熱して殺菌
これだけ手間暇をかけて、やっと食用として流通させることができるのです。
エスカルゴ(食用カタツムリ)の種類
エスカルゴ(食用カタツムリ)には、大きく分けて3つの品種がいます。
- リンゴマイマイ
- プティ・グリ
- グロ・グリ
その中でもリンゴマイマイは、『エスカルゴ・ド・ブルゴーニュ』と呼ばれ、エスカルゴの代名詞とも呼べる品種。
しかし、リンゴマイマイは絶滅危惧種に指定されているので、プティ・グリやグロ・グリが使われることが多いです。
一般的なカタツムリの特徴
一般的なカタツムリは、2つの理由から食べることができません。
- 雑食
- 寄生虫が多い
雑食
カタツムリは雑食で、なんでも食べてしまいます。
たまに濡れた歩道の上を歩いていることがありますが、あれは「コンクリート」を食べているんです。
もちろんコンクリートは人間に有害なので、そんなカタツムリを食べたら大変なことになってしまいます。
寄生虫が多い
野生で育ったカタツムリには、寄生虫が多いです。
理由は、カタツムリが他の動物に捕食されることで、寄生虫がその動物に寄生することができるから。
そんなワケで、カタツムリには寄生虫が集まってくるのです。
見た目が気持ち悪いエスカルゴの味は?
エスカルゴは流通するまでに、茹でたり殺菌したり多くの下処理がされているので、ほとんど味がありません。
なのでほとんどの場合、『エスカルゴバター』と一緒に食べます。
エスカルゴバターとは
にんにく、パセリ、バターを合わせた香草バターのこと。
エスカルゴ料理に使われることから、その名前がついています。
すり潰したエスカルゴが入っているわけじゃないよ。
エスカルゴバターは肉料理や魚料理、パンに塗っても美味しいですよ。
エスカルゴの食感
エスカルゴはプリっと弾力があり、食感はコリコリしていて、つぶ貝やサザエなどに似ています。
なぜならエスカルゴは『貝類』だからです。
巻貝(まきがい)の仲間で、「陸に住む貝」なんて呼ばれています。
昆虫じゃなくて、魚介類なんですよ。
エスカルゴ料理はワインと相性抜群
エスカルゴ料理とワインは、相性抜群です。
そもそもエスカルゴ料理とは、ぶどう畑で育てたエスカルゴと、ぶどうの果実で作ったワインの両方を楽しむために考えられた料理だから。
エスカルゴは、その見た目から「気持ち悪い」と敬遠されがちですが、重要なのは美味しいかどうかですよね。
普段わたしたちが食べている『納得』や『お刺身』だって、海外の人から見れば「気持ち悪いもの食べてる」って思われていますから(笑)