ゴムベラといえば、ケーキやチョコレートなどのお菓子作りに使うイメージがありますよね。
しかしゴムベラは、菜箸やフライ返し、木べらなどの代わりに使える万能な調理器具です。
プロの料理人でもゴムベラを使ってる人は多く、炒め物や煮物、卵焼きだってゴムベラ1本で作れます。
料理中にいちいち調理器具を持ち替えるのって面倒だもんね。
ゴムベラ1本なら洗い物も少ないですし、様々な調理器具の代用ができるのでキッチン周りもスッキリします。
ただし、耐熱性のゴムベラ以外だと料理中に溶けてしまうので注意しましょう。
この記事でわかること
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もくじ
『ゴムベラ』と『スパチュラ』の違いは?
ゴムベラとスパチュラは、どちらも『ヘラ』のことを指します。
- ゴムベラ → シリコン製のヘラ
- スパチュラ → ヘラ全般
ゴムベラは日本語、スパチュラは英語です。
本来『スパチュラ』はヘラ全般のことを指すので、金属製や木製のヘラもスパチュラと呼びます。
一方でゴムベラが指すのはシリコン製のヘラだけ。
しかし一般的には『ゴムベラ』=『スパチュラ』という認識になっているので、同じ商品を指している場合がほとんどです。
耐熱性ゴムベラのデメリット3つ
耐熱性ゴムベラのデメリットは以下のとおりです。
刃に弱い
耐熱性のゴムベラは熱に強いですが、ミキサーや包丁の刃などにふれると、簡単にキズがついてしまいます。
一度キズがついてしまうと、汚れがたまりやすくなり劣化も早くなります。
ゴムベラを使うときは、先端が尖ったものに近づけないようにしましょう。
色がつきやすい
ゴムベラでカレーなどを長時間かき混ぜると、色が染みついてしまうことがあります。
色が染みついたゴムベラをそのまま使い続けると汚れが重なってしまい、なかなか落ちません。
色が染みついてしまったら、すぐに漂白して汚れを落とすようにしましょう。
液体をかき混ぜにくい
一般的にゴムベラは食材を混ぜ合わせるのに使いますが、サラサラの液体をすばやく混ぜるのには不向きです。
たとえばお菓子作りでメレンゲを作るときに、ゴムベラだとものすごく時間がかかります。
もちろん時間をかければできなくもないですが、泡だて器を使った方が圧倒的に早いです。
耐熱性ゴムベラのメリット4つ
ゴムベラのメリットは以下のとおりです。
木べらやフライ返しの代わりになる
耐熱性のゴムベラは火にかけた鍋やフライパンに使用できるので、菜箸や木べら、フライ返しの代わりになります。
ゴムベラ1本あれば、
- まぜる
- 炒める
- 煮る
- ひっくり返す
という作業もできるので、なんども調理器具を持ち替える必要がありません。
料理中も楽だし、洗い物も少ない。
料理が焦げにくい
鍋やフライパンで食材をまぜるとき、ゴムベラを使うと焦げにくいです。
そもそも加熱中に食材が焦げてしまうのは、まぜるときに鍋から食材が剥がれていないから。
ゴムベラは先端がやわらかく、鍋底や鍋肌にぴったりとフィットするので、食材をきれいに剥がし焦げつきを防げます。
硬い木べらでは届かない、鍋底の端までしっかりまぜれるよ。
鍋やフライパンにキズがつかない
やわらかいシリコン製のゴムベラは、しなりがあるので、鍋やフライパンをキズつけません。
テフロン加工の鍋やフライパンで、菜箸や木ベラを使っていると、どうしてもキズがついてしまいますよね。
テフロン加工が剥がれてしまうと、食材がくっついてしまうので、すぐに買い換えなければいけません。
ゴムベラなら強くまぜてもキズがつかないので、鍋やフライパンの寿命が長くなります。
頑丈で壊れにくい
ゴムベラは柔軟性があり、衝撃にも強いです。
金属や木製の調理器具だと、手を滑らせたときにキズがついたり欠けたりしてしまいます。
しかしゴムベラなら、3mぐらいの高さから落としてもキズ一つ付きません。
15年くらいゴムベラを使ってるけど、落として壊れたことがありません。
耐熱性ゴムベラの選び方
耐熱性のゴムベラを選ぶときに、注意しておきたいポイントを解説します。
扱いやすい長さ
耐熱性のゴムベラを選ぶときは、料理中に使用する鍋やフライパン、ボウルの大きさに合わせて選びましょう。
家庭用の鍋やフライパンなら、25~30cmのゴムベラが扱いやすいです。
また小鍋や小さいフライパンの場合は、長すぎると扱いにくいので15〜20cmの短いサイズがおすすめ。
鍋やフライパンの大きさに合ったゴムベラを選びましょう。
耐熱温度が200℃以上
ゴムベラを選ぶときは、耐熱温度が200℃以上のものがおすすめです。
フライパンで炒め物をするときの温度は180〜200℃ほどなので、耐熱温度が200℃以上あれば安心して使えます。
耐熱温度が200℃以下だと、料理中に溶けてしまうよ。
また100均のゴムベラは値段が安く魅力的ですが、耐熱じゃない場合があるので注意しましょう。
衛生的な一体型タイプ
耐熱性ゴムベラを選ぶときは、接合部分の無い『一体型タイプ』がおすすめ。
耐熱性ゴムベラには2種類のタイプがあります。
- 先端部分の取り外しができるタイプ
- 接合部分のない一体型タイプ
先端部分の取り外しができるタイプだと、隙間に食材が入り込んで洗うのが大変ですし、洗い残しがあると食中毒を起こしてしまう可能性もあります。
また、何度も使っているうちに接合部分が広がってしまい、まぜているときに外れてしまうことも。
一体型タイプなら隙間に汚れが入ることも、料理中に外れてしまうこともありません。
洗うのが簡単だから衛生的だよ。
色がつきにくいゴムベラ
お手入れを楽にしたい人は、『白』以外のゴムベラを選びましょう。
たしかに白いゴムベラは清潔感があり、キッチンインテリアとしても人気がありますが、何度も使っていると色が染みついてきます。
もちろん衛生的には問題ありませんが、キレイにするなら漂白しなくてはいけません。
とくに色にこだわりがないなら、お手入れが簡単な『白』以外のゴムベラがおすすめです。
壁にかけられると収納に便利
柄の部分に穴が開いているゴムベラだと、壁にかけて収納することができます。
引き出しで収納する場合は、洗い終わったあとに水分が残っていると雑菌が繁殖してしまいます。
壁にかけられると料理中でも簡単に使えますし、洗い終わったあとも、かるく拭くだけで収納できます。
おすすめの耐熱性ゴムベラ
実際にレストランや自宅で使って、とくに便利だった耐熱性ゴムベラを3つ紹介します。
3つとも一体型タイプで、コスパも良いですよ。
商品画像 | 商品名 | メーカー | 耐熱温度 | 長さ | 幅 | フックの穴 | 詳細 |
シリコン カーブ ターナー | 貝印 | 200℃ | 23cm | 4cm | 詳細を見る | ||
シリコーン スパチュラ | 山崎実業 | 220℃ | 26cm | 5.5cm | 詳細を見る | ||
SELECT 100 シリコンべら | 貝印 | 200℃ | 25.7cm | 5.5cm | 詳細を見る |
貝印 KAI シリコン カーブ ターナー
バターナイフのような形が特徴のゴムベラです。
持ち手が短いので底が深い鍋には不向きですが、フライパンで使うなら扱いやすさNo.1
鍋底に吸いつくように使えるので、端までしっかりとかき混ぜることができますよ。
コンパクトだから扱いやすいし、洗うのも楽!
長さ | 23cm |
幅 | 4cm |
耐熱 | 200℃ |
素材 | シリコン |
フックの穴 | あり |
山崎実業 シリコーン スパチュラ
山崎実業のゴムベラは、下に置いても先端がくっつかない設計になっています。
料理中に食材や調味料を入れるときって、ゴムベラを置いておく場所が無いですよね。
いちいち洗うのは面倒だし、鍋やフライパンに入れたままだと倒れてしまいます。
ゴムベラを置くためだけに小皿を用意すると洗い物も増える……
このゴムベラなら先端が浮くので、キッチンを汚さずに置いておくことができます。
長さ | 26cm |
幅 | 5.5cm |
耐熱 | 220℃ |
素材 | シリコン |
フックの穴 | あり |
貝印 SELECT 100 シリコンべら
持ち手の部分が湾曲している、ちょっと見た目がいびつなゴムベラ。
このゴムベラ最大の特徴は、グリップの握りやすさ。
力も入りやすいし、まぜるときも腕がスムーズに動くので料理が快適に。
先端が尖っているので、鍋底からしっかり食材を剥がせます。
長さ | 25.7cm |
幅 | 5.5cm |
耐熱 | 200℃ |
素材 | シリコン |
フックの穴 | あり |
耐熱性ゴムベラの選び方やメリット|まとめ
デメリット
耐熱性のゴムベラは、菜箸やフライ返し、木べらの代わりに使える万能な調理器具です。
料理を焦がすことも無くなるし洗い物も減るので、ちょっとだけ普段の料理が楽になります。
一度使えば「もっと早く使っとけば良かった!」って思うはず。
料理好きな人も、料理が苦手な人も、便利なキッチンアイテム『耐熱性のゴムベラ』を一度使ってみてはどうでしょうか。