トリュフといえば、フォアグラやキャビアに並ぶ世界三大珍味として有名です。
他の食材では感じることのできない独特な香りが特徴で、フランス料理の高級食材としても頻繁に登場します。
しかし、トリュフは収穫量が少なく、人工栽培も難しいので、とにかく値段が高いです。
- 黒トリュフ → 約23,000円
- 白トリュフ → 約49,000円
※100グラムで計算しています
時期によって多少は変わりますが、相場はこれくらい。
そんなトリュフを、「手軽に自宅で食べられる!」と話題なのがトリュフ調味料です。
加工したトリュフを他の調味料と合わせることで、コストを抑え、しかも使いやすくしています。
生のトリュフと比べればると香りは控えめですが、普段の料理にサッと加えるだけで簡単にトリュフの香りを楽しむことができます。
この記事では、現役フレンチシェフの筆者がトリュフ調味料の特徴や使い方を解説しています。
「トリュフを食べたことがない」という人は、この機会に試してみるのもいいかもしれませんよ。
もくじ
そもそもトリュフってなに?
トリュフとは、フランスやイタリアなどの限られた地域でのみ収穫可能な『キノコ』のこと。
キノコと言えばシイタケやシメジのような形をイメージしますが、トリュフの形は丸いかたまり状です。
また『黒トリュフ』と『白トリュフ』の2種類があり、それぞれ特徴や香りがまったく違います。
どちらも高級感ある香りなので、初めて食べるたら驚くはず。
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トリュフってどんな味?香りや食感をフレンチシェフが徹底解説!
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トリュフ調味料の特徴と使い方
4種類のトリュフ調味料について解説していきます。
トリュフ塩の特徴と使い方
トリュフ塩とは、乾燥させたトリュフと天然塩を合わせた調味料のこと。
トリュフを乾燥させることで旨味を凝縮しており、贅沢な香りを堪能できます。
トリュフ塩の使い方
トリュフ塩の使い方は、普通の塩とほとんど同じです。
料理の下味や仕上げにかけて使います。
もちろんそれだけでも十分美味しいですが、さらにトリュフの香りを存分に楽しみたいなら、黒トリュフ塩と白トリュフ塩を使い分けるのがおすすめ。
- 黒トリュフ塩 → 加熱して使う
- 白トリュフ塩 → 完成した料理にかける
加熱すると黒トリュフは香りが増し、反対に白トリュフは香りが薄くなるという特徴があります。
なので、黒トリュフ塩は料理の下味に、白トリュフ塩は料理の仕上げに使うのが最適です。
>>トリュフ塩は臭い!?おすすめの使い方をフレンチシェフが解説!
トリュフバターの特徴と使い方
トリュフバターは、有塩バターに細かくきざんだトリュフを合わせた調味料です。
とくにバターの風味とトリュフの香りは相性抜群で、口に入れた瞬間にお互いの香りが一気に広がり、鼻から抜けていく感覚はクセになります。
トリュフバターの使い方
トリュフバターは加熱しすぎると分離してしまうので、温かい料理に絡めて使います。
- トースト
- クリーム系のパスタ
- オムレツ
- シチュー
- バターライス
高級レストランで食べているかのような味に。
ただし、一度開封してしまうと徐々に香りが薄れていくので、なるべく早めに使い切るのがポイントです。
トリュフオイルの特徴と使い方
トリュフオイルとは、オリーブオイルにトリュフの香りを移したもののこと。
生のトリュフと肩を並べるほど香りが強く、ふたを開けた瞬間に部屋全体がトリュフの香りで包まれます。
また、オリーブオイルの品質によっても味が変わり、エキストラヴァージンオリーブオイルを使ったものは最上級品とされています。
トリュフオイルの使い方
トリュフオイルは加熱しないで、完成した料理にかけて使います。
加熱してしまうと、トリュフよりオリーブオイルの香りのほうが強くなってしまうからです。
また、香りが強いので3~5滴が適量。
かけ過ぎると料理の味を感じられなくなってしまうので注意しましょう。
>>トリュフオイルのおすすめ3選!現役フレンチシェフが使い方を解説!
トリュフドレッシングの特徴と使い方
トリュフドレッシングは、酸味の利いた醤油ベースのドレッシングに、細かくきざんだトリュフが入っている調味料。
ドレッシングという名前ですが、玉ねぎやニンニクも入っているので、サラダだけでなく肉や魚のソースにも最適です
トリュフ調味料の中では香りが控えめですが、味のバランスが良いのでどんな料理にも使える万能調味料として人気があります。
トリュフドレッシングの使い方
トリュフドレッシングも加熱しないで使います。
水分と油が入っているから、加熱すると分離しちゃうよ。
日本人好みの味なので、基本的にはどんな料理とも相性が良いです。
個人的にはマヨネーズと合わせるのもおすすめ。
>>トリュフドレッシングのおすすめ3選|気になる味と使い方を徹底解説!
トリュフ調味料はプレゼントやギフトにも最適!
トリュフ調味料は、「世界三大珍味のトリュフ」というネームバリューと、おしゃれなで梱包でギフトやプレゼントにも人気があります。
お中元や引っ越し祝いなどでは、食べ物を贈ることが多いですが、どうしてもマンネリ化してきますよね。
そんなときにトリュフ調味料を贈れば「いつもと違う、おしゃれな食べ物が届いた」って喜ばれるはず。
どのトリュフ調味料も使い方が簡単なので、いつもと違う贈り物にも最適ですね。
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